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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

フッ…と、むぅから優しい笑顔が返される。

「え?」

驚く由莉奈の手を離し、

むぅは蘭の手を引いて歩き出す。


「ちょ…」

追いすがろうとする由莉奈に、


「予約優先だから」


ニッ…と口端を上げるむぅに、蘭の心臓は破裂しそうに暴れ出した。



「……で?」

中庭まで歩けば、むぅは手を離し、蘭の手に握られた教材を左手に抱える。


「あ…あの…その……」

「………」

喉が張り付くように渇いて、言葉が紡げない。

でも、そんな蘭を見つめたまま、むぅは静かに待ってくれているのがわかる。


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