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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第9章 残さず全部飲み干せよ?

イルミネーションを見た後、打ち上げは解散となった。

すっかり真っ暗になった夜道を、むぅと蘭は2人で歩いていた。

ただでさえ暗闇は怖いというのに、無言だと怖さが増す。

蘭は1人捲し立てるように喋っていた。


「音羽ももう追い込みの時期だね」

「え? あ、うん……」


音羽の家庭教師をしているむぅ。

受験本番に向けて、今はほぼ毎日音羽に勉強を教えていた。


「受かりそう?」

「は? 俺が家庭教師してて受からない訳ないだろ」

「あ、そう……よろしくお願いします」

「なんだそれ」

むぅの笑顔にときめく蘭。

でも、どこかその笑顔に元気がない。


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