テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第7章 お前のフォローは俺がしてやる

「ごめん…っ…」

蘭がむぅにバトン渡した時には、蘭も和佳も目には涙を溜めていた。

震える声で謝れば、むぅはいつもより優しい笑顔を向けてくれる。


「バーカ! 鈍臭い蘭のフォローはちゃんとしてやるって言っただろ?」


そう言って走り出すむぅ。

その後ろ姿を、蘭と和佳は熱い視線で見つめていた。


むぅと裕貴の息の合ったコンビのお陰で、蘭のクラスは2位まで順位を上げた。

蘭は声が枯れる程の大声で応援した。


その後は2位を守り続け、アンカーで1位争いまで漕ぎ着けた。

残念ながら結果は2位だったが、クラス一丸となる程の熱い戦いぶりに、クラスメイトの顔は晴れやかだった。

むしろ、蘭のドジのお陰で余計に熱く燃えれたと感謝されたくらいだった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ