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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第7章 お前のフォローは俺がしてやる

無意識に、蘭はむぅのいる選手入場口の方へと歩いて来ていた。

次の種目に出場する為に並んでいたむぅは、ガックリと肩を落として歩く蘭を、ちゃんと見つけてくれていた。

蘭の胸が熱くなると同時に、ジワリと涙が浮かぶ。


「むぅ、次、和佳ちゃんだ!」

1人感傷に浸る蘭を無視して、むぅの隣の裕貴が声を上げる。

(裕貴くんて和佳ちゃんと仲良かったっけ?)

不思議に思い裕貴を見れば、ジッと和佳を見つめる裕貴。


(─────あ)

鈍い蘭でも、その恋心に気付いた。


(和佳ちゃんと裕貴くんがくっ付けば……ライバルか減る‼︎ )

蘭はパッと顔を輝かせる。

1人うんうんと頷きながら、蘭は一瞬にして裕貴の恋を応援しようと決意していた。


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