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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第7章 お前のフォローは俺がしてやる

大歓声の中、一年女子全員参加の100メール走が始まる。

前走者に視線が集まる中、スタートラインに立つ蘭。

(あー、もうやだ。帰りたい…)

重い重い気持ちで、緊張に急く心臓を押さえる蘭。

「転ぶなよ〜」

「え⁉︎ 」

聞き慣れた声に振り向けば、女子の次に行われる”男子200メートル走”の準備に向かうむぅと目が合った。


全力疾走で100メートルを走り切る。

ビリなのに、白いテープを切るのがまた恥ずかしい。

ビリでは誰も褒めてくれないと分かっていても、目線はついむぅをさがしてしまう。

トボトボ応援席へ戻る蘭。

「ま、転ばなかっただけ頑張ったじゃん?」

その頭に、むぅの大きな掌が優しく乗せられた。


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