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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第7章 お前のフォローは俺がしてやる

体育祭までの間、むぅは自転車通学を止め、朝から走って登校するという。

お互いの家の玄関前でバッタリ会ったむぅと蘭。


「蘭も走るだろ?」

「えっ?」

運動の苦手な蘭は、出来る事なら遠慮したくて後退る。


「走るんだろ?」

「ええっ⁉︎ 」

ズイッとむぅの身体が近付き、ガシッと手を掴まれる。


─────ドキンッ

むぅの大きくて硬い手の感触に、蘭の心臓が大きく跳ねた。


ほんのりピンク色に頬を染め、ドキドキと高鳴る胸を押さえてむぅを見遣る。

ニッと口端を持ち上げたむぅ。


「走れ‼︎ 」

「きゃーっ‼︎ 」

強引に手を引いて走り出すむぅ。

あちこちに躓きながらも、蘭は必死に着いて行く。


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