テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第7章 お前のフォローは俺がしてやる

「私は右足から出すからね。行くよ、せーの!」

ドタッ
和佳の掛け声と共に出された1歩目。

二人三脚で片足ずつ結ばれているというのに、互いに右足を出せば転ぶに決まっている。


「私は右足から出すって言ったでしょ⁈ 何で蘭まで右足出すの⁈ 」

膝についた土を払いながら、和佳は苛立たしげに蘭を睨む。


「ごめんっ…右足からねって受け取っちゃった……」

へへっと困った様に笑う蘭。

その鈍臭さに、和佳は小さくため息を吐き出す。


「私の左足と蘭の右足が結ばれてるの! だから、私が右から出すなら蘭は?」

「ええっと……左?」

「そう! 行くよ、せーの!」

「えっ⁈ 和佳ちゃ…」


ドタッ
戸惑う内に掛けられた号令に、蘭が反応出来ずに2人は再び地面にダイブした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ