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『好き』の重さ

第15章 好きの重さ

「ねぇ、大学時代の友人が東京に住んでるから行ってもいいかな?」


間も無く香織は東京の友人の所へ行く機会が増えていった。


友人の写真を見せてくれたり、家事もしっかりやってくれている為、僕はそれで良いと思っていた。


それくらいの自由を与えてやれる位、心の広い夫と思われたかった…


今思えば、一時も離れたくないと思うまでの愛情は無かったのかも知れない…


新幹線で2時間半で着く東京へ、香織は1、2ヶ月に一度出かけた


暫く経った頃、香織の身体に変化が起きた


妊娠したのだ。



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