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『好き』の重さ

第15章 好きの重さ

学生の時から、年上の女性からのアプローチは多かった。


母を知らない僕は、年上の女性に甘えたいという欲求が、知らず知らずに有ったのかもしれない。


年上の人は僕を甘えさせてくれた。


いや『もっと甘えて』とさえ言ってくれた…


僕はいつしか強い女性に守られ、与えられるのが当たり前であるかの様な錯覚を憶えていた。


男である前に、弟か子どもを演じる様になっていたのだ…



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