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君の瞳に映るもの

第1章 朝から……?

 躯を仰け反らせ、少しでも快楽から逃れたくて頭を振る。

 気休めにしかならないとわかっていたけど、込み上げてくるものがなんなのかわからず、男の腕を掴む。

 いつの間に自由になっていたのか、気づかないくらいに、男の指に弄ばれていた。

 私を追い立てる指は休まることを知らず、更に追い打ちをかける。

 見ず知らずの男に感じている事実を受け入れたくなくて、自らの腕で口許を塞ぎ、喘ぎを呑み込む。

 瞳にはうっすらと涙が浮かぶけれど、泣いたからといって男が解放してくれる筈もない。

「も……ダメっ……」

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