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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第4章 【残り菊~小紅と碧天~】 流星

「俺の祖父(じい)さんが医者なんだ。むろん針医なんかじゃなくて、ちゃんとした長崎仕込みの外科医なんだけど、祖父さんは針も打つからね。俺は堅苦しい自分の家よりも、開けっぴろげな祖父さんの方が好きで、いつもそっちに入り浸ってたから、ついでに教えて貰ったんだよ」
「お祖父さまがお医者さまなんて、凄いのねぇ」

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