
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第38章 4PICK UP御礼…☆…SS/夢見る姫君
バカはお前だバカヤロウ。
同じ名前、しかも初恋の男を今でも見てるってありえねぇだろ。
「大体なんで未だにここに来るんだよ。
目を離すとすぐコレだ」
「……だ、だって。
やっぱり鈴木くんの泳ぐ姿は素敵だから……」
「へ~
それって毎日遊んでる俺への嫌味?」
「ち、違……っ」
窓際にじりじりと追い詰めて、上体を屈めて
視線の位置を合わせると、美和は俺からパッと目を逸らした。
「ヒ、ヒメ、右耳……」
「美和」
「ま、またいっこピアス増えてない?」
話まで逸らそうとする美和の腰を、ぐっと手で掴んで
もう片方の手で、美和の頬を抓って引っ張る。
「お前は、誰の女だ?」
「………っ///」
「ん?」
「……ヒ、ヒミャのでしゅ」
よし。
頬から手を離す。
「もう1回」
「……ヒメの、彼女です///」
