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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

と、その時



RRRRR………



コートのポケットの中で、着信を告げた携帯。



「…………!」



………まるでテレパシーでも届いたかのように


画面には、隼人の文字が浮かび上がって


ドキンと心臓が跳ねて、私は急いで携帯を耳にあてた。



「……も、もしもし?」

『由宇』



何度聞いても、ゾクゾクしてしまう色気のある声。



『仕事終わった?』

「う、うん。今帰ってるところ……」

『お疲れ様。
急で悪いんだけど、今から○○テレビまで来れる?』

「……えっ!?」

『その辺からだとタクシーで20分くらいだから。
○テレPLAZAっていうタワービルの下に、広場があって……』



隼人がテレビ局のあるエリアの説明を続けるけど、あまりにも突然で頭の中が混乱してしまう。


今夜は確か、何かの収録があるって家を出る前に言ってて……




『今、スタジオ撮りが終わったんだ。
これから着替える』




その笑顔まで見えてきそうな


楽しそうな声で、隼人は笑った。




『広場の真ん中に、クリスマスツリーがあるから

由宇、そこで待ち合わせしよう』


「…………!?」


『俺、今20階にいるんだけど、窓の下に見えててさ。

人が多いから、気を付けて来いよ』

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