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人間って、こんなに緊張する生き物なのかな。


目当ての飛行機のナンバーが、電光掲示板の下から上へと上がる度に


私の心臓のドキドキが大きくなってきて


着陸って表示された瞬間に、破裂しちゃうんじゃないかって思ってしまう。



「……………」



空港の待合室。



夜の８時を過ぎた所で、私は１人、大きく深呼吸をした。



桜が舞う季節、春の訪れと共に



いよいよあと１時間で



スペインから隼人が帰ってくる。