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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1

「……あ! あんたその声!

俺、覚えてるぞ!

前に俺と香の電話に割って入ってきた奴だろ!!」



元カレは先輩を見ながら、残念なくらい声を荒げる。



「あの時の態度がやけにムカついたから、ずっと仕返ししてやろうと思ってたんだよ。
へ、へぇ~、こんなツラした奴だったんだ……」

「…………」

「俺のほうが全然イケてんじゃんっ。
香、趣味わりーなぁ」



……なんだか……もう可哀想になってくる。


付き合ってた時は、あんなにイイ人だったのに……


どうしてこうなっちゃったんだろう。


……これ以上こんな元カレの姿を見たくない。



「……先輩」



あたしは先輩の手をぎゅっと握った。



「行こう」



あたしの気持ちに気付いてくれたかのように


立花先輩はそれだけ言うと、その場から離れようとした。



「お、おい!ちょっと待てよ!」



元カレが後ろから慌てて叫ぶ。



「あんた、ただの会社の同僚か何かだろ!?」

「…………」

「今も香は先輩って呼んだし……
関係ないなら引っこんでろよ!」

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