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第30章 ♥隠れて甘いkissをして/wedding ceremony

………きっと、隼人は分かってる。



隼人だけじゃなくて、アンジーも、立花も、香ちゃんも



そして



映像から視線を落としたシゲさんも、きっと分かってる。




「……そっくりだね、隼人」




私は隼人の手をぎゅっと握った。




「表情も、話し方も、ちょっとした仕草も


さっき、お父さんの映像も映し出されたけど


……隼人は、誰よりもシゲさんに似てるんだね……」


「………………」




隼人は何も言わなかったけど



少し前で目頭を押さえたシゲさんを、真っ直ぐ見つめて



私の手を握り返してくれた。




「お父さんって呼んではいけない、その理由はまだ分からないけど


このビデオが終わったら


シゲさん、きっとOKしてくれるよ。


………だって


もう、呼ばせない理由がないよ。


2人は………


誰が見ても、親子にしか見えないもの」

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