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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

『飲み会はこれからですか?』

「……そう、だね」

『近くに、隼人さんいらっしゃいますよね?』

「いるけど……」

『代わってください』

「え? なんで……」

『代・わ・っ・て・く・だ・さ・い』



………不吉な予感は、的中。


だけど、その意図が見えない。


為す術もなく、隼人に目で合図を送る。


携帯をハンズフリーに切り替えて、相手の声を全員が聞こえるように設定すると


5人で囲んだテーブルの上に置いた。



「香ちゃん、どうしたの?」



爽やかな声で、隼人が話しかけたけど


携帯から返ってきた低い声は、香では無かった。




『………隼人、残念だわ』


「「「「「…………!!!」」」」」




突如、空気が凍る。


………俺だけでなく、全員がそう感じただろうと思うくらい


今放たれた咲原の声は、氷のように冷たい。




『私ね、信じていたの。

あなたは決してこんなことをする人じゃないって……信じてた』


「……由……」


『愛してるからこそ、小さな隠し事でも辛く感じるの。

私……もうダメかもしれないわ……』


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