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禁断ハーレム〜beastな関係

第1章 限界ギリギリ

「あーあ、勿体無い!!!!あの容姿を活かさないなんて......」

「.....ばぁーか、菜々はアレで良いんだよ....」


その場に残った二人の会話は解らなかった


鞄の中からスマホを取り出すと母から来ていたメールに気付いた



今日はドレスコードが有るらしくそのまま家に帰って来いと言う内容だった


その為電車に揺られ片道二時間の場所に有る我が家へ向け電車へ乗り込んだ


家に着くと待ってましたとばかりに母にきせられたドレスは淡いブルーの可愛らしいデザインだった


スパンコールがキラキラと輝いてる

背中は大胆に空いていて、色気がない私だけど大丈夫かなと思いながら鏡に写った自分自身を見つめる


「可愛い可愛い!!!流石私の娘!!!」


幼い頃死んだ父の代わりに必死で私を育ててくれた母


きっと苦労も沢山しただろう.......

それでもキラキラと輝いてる母の様な女性になりたいと思う


まだまだ若く見える母は亡くなった父が忘れられないのか、長く独り身だったと思う



再婚する意思がないのか今まで幾つか上がって来ていた再婚話を尽く断っていたのを覚えてる


「菜々........実はね......」


その母が


「再婚したい、の....」


可愛らしくモジモジと私に伝えて来た


実はお付き合いしてる人が居ると恥ずかしそうに呟いた


私としては母が幸せならそれで良いとニッコリ笑った


「おめでと」

ありがとと言いながら微笑んだ母の顔は凄く綺麗だった


「それで今日はその人と食事会.......ね」


成程ねと、自身の姿を見た

道理でドレスコードの有る場所な訳だと納得


そしていつもより気合の入ってる母


そんな母と連れ立って再婚相手との待ち合わせ場所へ向かった



私では絶対、死んでも行けないだろう高級ホテルのディナー


綺麗な夜景が一望出来る場所に一歩足を踏み込むも、なんだか私には場違いな様な気がして俯いた



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