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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

天下を獲ったすまいるの最初の変化は共に戦った仲間の粛清だった。

国を統一するために力をあわせたもの達を次々と処刑していった。

あるものは反逆の恐れがあると、またあるものは私腹を肥やすために悪事を働いたとして。

驚きはあったが、純真であったももははすまいるを信じていた。
そして念願の王立軍の兵士になった。

歯向かうものがいなくなったすまいるは増税を繰り返し、国民達の暮らしを圧迫していった。
それでも恐怖とちらつかせる報奨で人々を巧みに操り、この国を思うままにしていったのだ。

気付いた時にはもう誰もすまいるを止めることは出来なかった。

次第に力をつけていったももはもその悔しさや苦悩を募らせたのは言うまでもない。

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