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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「どうした!! そんなことでは俺は殺せないぞ!!」

双棍は右から上から下から左からと絶え間なく月影を襲う。

「くっ……」

月影はかわすことで精一杯だった。

すまいるはジャグラーのように時に棍を回しながら投げ、変則的な動きで攻めていた。

初見でこのトリッキーな動きを見抜けるものはいない。

「ぅらああああっ!!」

全力で振り抜いた一撃が月影のソードを飛ばす。

「あっ!?」

「どうした、さっきまでの威勢は? ん?」

余裕の笑みを浮かべたすまいるはお手玉のように飛ばしていた棍を掴み、丸腰の月影ににじり寄る。

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