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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

約束が違う。

そう怒鳴りそうになるのをまあやはなんとか抑えた。

元よりすまいるが約束など守るはずがないことはまあやも薄々気づいていた。

校長は鋭い目付きになり、真綾の耳元にそっと囁く。

「お前さえ裏切らなければ、だがな」

「っ……」

スッと離れた校長はいつもながらの無表情に戻っていた。

「霧里が生きておれば代わりも効いたが、今はお前しかおらん。悪く思うなよ」

その時、突然校庭から騒ぎが起こった。

「ん?」

二人は窓から外を見る。

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