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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

バキッという気味の悪い音が響いた----

シャルルの前足は遥風の頭部に炸裂し----

そのまま遥風の首を跳ね飛ばした。


最強の用心棒が一瞬で葬られた瞬間。

詰めかけていた観客たちの一瞬の静寂が訪れる。


「きゃああああ!!」
「魔獣が暴れ始めた!!」
「逃げろっ!!」

次の瞬間、観客たちはパニックに陥り会場の出口に殺到する。

遥風の首から吹き出した血はももはとシャルルとともこの身体を赤く染め上げていた。

国内随一の用心棒の強さは国民たちに広く知れ渡っていた。

その遥風が一瞬で殺された。

観客たちは白虎の強さと凶悪さを見せつけられた気になっていた。

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