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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

砂漠というのは昼と夜ではまるで違う表情をみせる。

灼熱の昼間とはうってかわり、夜の砂漠は極寒地帯となる。

いずれにせよ人が住めるような土地ではない。

月影はマントを羽織り、この砂漠を移動していた。

各地で活動する彼は反政府的とみなされ指名手配を受けていた。

終わりがないようにさえ思える砂漠。
彼が探している人物はこの先にいる。

その目撃情報を手懸かりに彼はここに訪れていた。

そして目の前にその影が現れる。

「……いたな」

「なぜ俺の前に現れた……」

月影の前には獣人化したTOMが立っていた。

「話し合いが終わってないからだ……」

月影はマントのフードを外し、まっすぐTOMを見据えた。

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