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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

すまいる王国の国教というものはない。

すまいる国王自身は一応メジャーな宗教に属しているが、信仰心は浅い。

そのため王国では割と自由に信仰が許されていた。

とはいえ過激な思想の宗教というものは流石に敬遠される。

王国内でもっともカルト的で排他的かつ危険思想を持つと言われる教団がこの『悪魔崇拝教』だ。

魔族ではなく悪魔を崇拝している。

生け贄として拐ってきた人間を捧げるのは当たり前。
時には聖戦と称して国内でテロを起こしている。

聖戦などとは名ばかりのただの暴挙である。
洗脳された末端の信者は正義と信じてそれを行い、上層部はそのテロで金を稼いでいる。

元来の宗教の意味をなくした浅ましい行為だ。
悪魔崇拝教も元を質せばまともな宗教団体だったが、一部の金儲けに取り憑かれた上層部が勝手に分裂し、興した宗派だった。

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