
闇の王と光の騎士
第11章 戦慄の国内浄化作戦
「僕は遥風。用心棒だ。残念だろうけど……君は僕に絶対勝てない」
「……アマテラスが壊滅したなんて……冗談でも許せない。遥風っ!! あなたの名前は忘れないわっ!!」
「覚える必要はないよ? 君はここで死ぬんだから……」
それまでの無気力が嘘のように遥風の身体から殺気だった覇気が溢れる。
「死ぬのはあなたよ……」
「僕はね、見えるんだよ。相手の動きが。目を閉じていてもそれは同じ。戦いの最中、僕が目を開けている意味はない。『心眼』ってやつだよ……」
そう言いながら遥風は白い帯で自らの目を覆う。
「こ、子供だからと思って馬鹿にしているのかっ!!」
「いいや……違うよ。子供だから恐れているんだ。いくら僕でも子供を斬るのは忍びない。心の迷いが出るからね……だから見ないようにこうしたんだよ。この目隠しはむしろ君に必ず勝つためにつけたんだ」
視界を失った遥風の周りをミーカがうろつく。
その動きに合わせて見えてないはずの遥風が首を動かす。
「……アマテラスが壊滅したなんて……冗談でも許せない。遥風っ!! あなたの名前は忘れないわっ!!」
「覚える必要はないよ? 君はここで死ぬんだから……」
それまでの無気力が嘘のように遥風の身体から殺気だった覇気が溢れる。
「死ぬのはあなたよ……」
「僕はね、見えるんだよ。相手の動きが。目を閉じていてもそれは同じ。戦いの最中、僕が目を開けている意味はない。『心眼』ってやつだよ……」
そう言いながら遥風は白い帯で自らの目を覆う。
「こ、子供だからと思って馬鹿にしているのかっ!!」
「いいや……違うよ。子供だから恐れているんだ。いくら僕でも子供を斬るのは忍びない。心の迷いが出るからね……だから見ないようにこうしたんだよ。この目隠しはむしろ君に必ず勝つためにつけたんだ」
視界を失った遥風の周りをミーカがうろつく。
その動きに合わせて見えてないはずの遥風が首を動かす。
