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闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

~第二ターン 中央卸市場~

すまいる国王から承けた使命。

中央都市で謀反ものの首を獲るという制限時間は刻々と過ぎていた。

『任務を遂行できなかった場合は私の方から然るべき措置をとらせてもらう』

その言葉が霧里の脳内で繰り返される。

すまいる王の非情さ、残忍さを知る彼女としてはなんとか制限時間内に誰かの首が必要だった。

そんな彼女が向かったのは中央卸市場だ。


(誰でもいい……怪しいものを捕らえるか……)

霧里の胸中にそんな思いが過る。

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