
dolce
第1章 アイツが戻ってきた、、、
「萩原先生、くずはさすがに言い過ぎです」
口を開いたのは中野先輩だった
「でも、赤城くんだっけ?
君は帰って
確かに君の演奏はすごかったけど、定演に出す訳にはいかない
こっちにもいろいろあるんだ
さすがにいきなりってのはきついかな
でも、うちの部に入るのは大歓迎だから、定演終わったら入ってよ」
「っち」
赤城は舌打ちをして楽器を持ちホールを出ようとした
あ、ちょっと待って、、、
行っちゃった、、、
赤城はホールを去ってしまった
いろいろ言いたいことあったのにな
でも、先輩さすがだな
あの場面で事を収めちゃうなんて
