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とあるホストの裏事情・完

第34章 新婚(!?)旅行




「そんな胸触っただけで反応しちゃうエロい身体の子を女扱いすんななんて、酷な話だろ、なぁ将悟?」

「あぁ、もう興奮してその場で犯すかもな」


俺たちの不適な笑みに、2人ともが信じられない、という顔で見ている。


やべえ、受けいじり楽しい。




「じゃあ、混浴なんかしねーよ!てか、してたまるか性欲オバケ!」

「氷悠だって、時と場所を問わずすぐにサカる癖治らないと、混浴しないからね!」



おぉ…氷悠、やはりか。



「いーよ?俺らは別になんでも。男2人で入ってくるから」

「じゃーな研斗、あとで2人で入れよ」


「えっ…」



少し焦ったような研斗の表情を見てすぐに、俺はなんて酷いことをしたんだと後悔する。



「………ごめん、やっぱ混浴するわ。お前ら2人で入ってこいよ」


「え゙」

「いーけど、どうしたんだよ?」

「いや、気分が変わった」



早く、と急かして風呂に行かせると
最初から決めているように研斗を抱き締める。




「ごめん、傷、見られたくないよな」

「……なんで忘れてんだよ…」

そう、研斗には傷がある。


氷悠には一度見られているということも知らないから
少し心が痛んだ。


「ごめんな、氷悠の悪ノリにノッちゃった」

「ノッちゃったー、じゃねーよ…ばか…」



ぐっ…「ばか…」の破壊力相変わらずやばい。



そんな葛藤と戦いながらも
研斗を緩く優しく抱き締めた。

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