
とあるホストの裏事情・完
第33章 将悟の憂鬱
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ー 将悟side ー
眠るように失神してしまった研斗。
身体を丹念に拭きながら思う。
セックスのあとのこれって、結構キツかつたりもする……
一緒にシャワー浴びたいけど、しょうがないよなー。
でも今日は一緒にイけたし
かわいい姿もたくさん見れたからもう満足だ。
でも最近、ふと疑問に思うことがある。
それは、なんで研斗は俺のことが好きなのか、ということ。
セックスのときくらいしか「好き」は言ってくれないけど
それも本心だと思う。
処女奪われた相手だから?
セックスが気持ちいいから?
都合いいと思ってるから?
「……はぁ」
なんか、急に不安になってくる。
研斗がもしそういう理由で俺のことが好きだったとしたら
結局は俺の一方通行になっていたことになる。
初めから、ずっと。
