
とあるホストの裏事情・完
第32章 大丈夫
「寝んなよ、途中で」
「…ねれるかよぉ~。ふは」
「あれ、また上機嫌。嬉しい?するの」
「ん… なんか、久しぶりな気ぃするー…」
研斗をベッドに横たわらせたら
一枚一枚丁寧に……
というわけにもいかず、手早くかつきれいに服を剥いだ。
全て脱がせると、研斗は太ももを擦り合わせて自分の肩を抱いていた。
「どしたの、そんな小さくなって」
「あれ…っ、こんな、はずかしかったっ…け?」
くぅぅぅ。
かわいい。
最近来たちょっと若めの女の子に
『萌え』という言葉を教えてもらった。
心臓がキュンッ、てなったときに使うとか使わないとか…
でも俺は確信した。
これは、『萌え』だ。
俺は研斗に確実に『萌え』ている。
