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とあるホストの裏事情・完

第32章 大丈夫



ソファーでくたっとなっている研斗に近づいて

膝を折り同じ目線にすると、おもむろに伸ばされた手。

その手は俺の頬を掠めた。



「……なに?」


「…しないの?するの…?」


ライトの光に影響され
研斗の瞳はキラキラ輝いているように見えて仕方がない。


俺は意地悪にも言う。


「……したいの?」


「……した、ぃ…」


「じゃあ、するしかないな」


冷静の中の冷静を装い
研斗を立たせて寝室に向かう。


おぼつかない足元で心配だったけど
目的地にちゃんと着いた。

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