
とあるホストの裏事情・完
第32章 大丈夫
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今日は誠也さんのシフトの日じゃなかったから
俺と遥と将悟と託麻と建志だけで
3次会を開催して飲みにいった。
遥はまだ19だからノンアルコールのカシスオレンジばっかり飲んでる。
俺はというと……
「ちょ、マジで飲みすぎだって、もうやめろよ」
「なぁ~んでだよぉ。 遥のお祝いだぞコノヤロー」
「本人より楽しんでどーすんだよコノヤロー」
「あ、真似した。あっはは、ははっ」
「あーもーめんどくせぇ! おい将悟早く連れて帰れよ」
「おー、もーそろそろやべーから連れて帰るわ」
「研斗さん酔うとこんなになるんですね… 知らなかった」
「な、めんどくせぇだろ? っておい建志、起きろよ」
「んあーもうちょい…」
「お前のもーちょいは長ぇんだよ」
と、言いつつも待ってあげる託麻って
意外と優しいかもしれない。
「じゃ、悪ぃけど先帰るわ。 おつかれっしたー。遥バイバイ」
「ありがとーございましたー!僕も氷悠呼んで帰りますね!」
「おっけー、じゃ俺らも帰るわ。 よしっ、解散!!」
結局ただの飲み会になったけど
別に楽しかったからいーや。
あー眠たい。
帰ったら将悟のベッドでね~よぉっと。
なんてことを考えてたら
いつの間にか俺は眠りについてた…と思う。
