
とあるホストの裏事情・完
第31章 氷悠 × 遥 ー 守りたいもの ー
「好き…」
「…目ぇ見て言って」
充分嬉しかったけど
こっち見て言わなかったのが惜しいところだ。
はぁ… と熱いため息をついて、俺の顔を見つめる遥。
「氷悠が、好き」
「…ありがとう」
きっと今俺は、世界一幸せな男だと思う。
笑みを浮かべながらキスをすると
遥が涙を流した。
優しく拭いながら、続ける。
生理的に溢れた涙だろう、不安という気持ちはない。
その後、めちゃくちゃセックスした。
遥がへとへとになってもっと泣き出すまで
止めることはできなかった。
