
とあるホストの裏事情・完
第29章 氷悠 × 遥
ベッドに横たわらせると
スプリングが鳴った。
なるほど、ここでセックスは
ちょっと無理があったかな… うん…
なんて真剣な顔で考えていた自分に驚く。
そっと遥の頭を撫でてみる。
こんなことできるのは
寝てる時と酔ってる時くらいだろう。
遥は期待させがちだ。
俺の他にも遥のことを好きなやつなんて、たくさんいた。
でも、誰も告白はしなかった。
だから今日、泣いてしまったのも無理はない。
でも、遥だって俺が遥のこと好きだってわかってるはすだった。
そう思うと、何で泣いたんだろう。
ずっとこのままの関係でいたかったから?
