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とあるホストの裏事情・完

第26章 トラウマ

「…してもいい?」

突然の言葉に俺の身体が強ばるのが明らかに分かる。
きっと将悟も気付かれてんだろーな…

「今ならいけると思ったんだけど… やっぱ無理か…」
「っむ、りじゃ…ねーよ」
「え、できる? 怖くないのかよ」

怖くない、と言えば少し嘘になる。
あのとき、アナルちぎれる!ってくらいぶっといバイブを入れられた。
痛くて痛くて、泣きながら、鳴いていた。
あの後すぐに痛くて腰が立たなくなって、もうこりごりだと思った。


それから拒絶するようになって、苦しかったけど…
一番苦しかったのは、将悟だと思う。

だから俺は将悟のために、将悟が望むことをするしかねーだろ。


「いーよ。将悟なら、全然こわくねー…」
「うん、ありがと… 研斗愛してる」
「ははっ、今更だよ、ほんと…」

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