
とあるホストの裏事情・完
第23章 大切なあいつは ー 将悟side ー
助手席に座っている・・・
というか、もたれているという表現の方が正しい。
研斗は寝息をたてて寝ている。
ときどき顔をしかめることもあるが、比較的静かに寝ている。
はら、とシーツが落ちて、肩が見えた。
そこには。
「なんだよ、これ・・・」
鞭の跡。
信号待ちのとき、背中を見てみる。
「はぁー、もう・・・クソが・・・」
痛々しい鞭の跡。
そして、恐らく麻縄の跡。
研斗の顔を見ると、涙の跡がうっすら見えた。
俺は無我夢中で車を走らせた。
その間、俺は必死に涙をこらえ、研斗の右手をずっと、俺の左手で握っていた。
というか、もたれているという表現の方が正しい。
研斗は寝息をたてて寝ている。
ときどき顔をしかめることもあるが、比較的静かに寝ている。
はら、とシーツが落ちて、肩が見えた。
そこには。
「なんだよ、これ・・・」
鞭の跡。
信号待ちのとき、背中を見てみる。
「はぁー、もう・・・クソが・・・」
痛々しい鞭の跡。
そして、恐らく麻縄の跡。
研斗の顔を見ると、涙の跡がうっすら見えた。
俺は無我夢中で車を走らせた。
その間、俺は必死に涙をこらえ、研斗の右手をずっと、俺の左手で握っていた。
