
BL~中編・長編集2~
第13章 ~天然男子の純愛~
「い、一応…僕の父は…その…プロのジャズサックス奏者として…楽器やってるので…」
「プロ!!?」
サックス吹いてるだけあって、すごく驚いた先輩。
まあ、そうだよね…うん。 プロの演奏者と近づけることなんてそんなにないわけだし…
ましてや、話を聞けるなんてこと、滅多にない。
「は、はい…」
「マジか…どうりで、さっき全部言い当てたわけだ。」
「へっ?」
さっき…って…まさか、僕と一颯君がサックスパートについて話してる時?
もしかして、全部聞かれてた!?
「お前の言う通り、サックスパートは俺が引っ張ってる状態だ。 もし俺が楽器を吹けないような状態になったら、サックスパートは足を引っ張ることになると思う。
だから、沖田みたいな人間が必要なんだ。 俺が何も言わなくても、自主的に朝練に来て、真剣に練習するような人間がな。
他の奴がそうじゃないわけじゃないけどな。」
ほぇ~…一颯君、すごいなぁ…
もう先輩に必要とされちゃってるよ…まだ、入学して二週間なのに…
「そういや、お前、詩音って名前なのか?」
「あ、は、はい!!」
なんで知ってるんだろう?
って思ったけど、さっき一颯君が僕のこと呼んでたしね。 そこで覚えてくれたのかな?
「名字は?」
「九重です。」
名字を言った途端、先輩は目を丸くした。
ぼ、僕…なにか変なこと言った?
「もしかして…お父さんって、九重空音さん?」
「あ、はい、そうです。 父のことご存知なんですか?」
お父さん、まあまあ有名だけど、知ってる人に会ったのは初めてだ。
一颯君も、お父さんのこと知らないみたいだし。
「俺がジャズ始めるきっかけになった人。」
「……ええ!?」
僕のお父さんが!?
でもっ………え? な、なんで…
「俺がまだ小学生の…」
「楓~!!」
「!!」
神崎先輩が話し始めた時、後ろから原本先輩が神崎先輩に思いっきり抱きついてきた。
う、うわ…カッコいい人が並ぶと、ま、眩しいです…
「なんだよ。 暑苦しい。」
「今、九重さんの話してなかったか?」
離れようとする神崎先輩を軽く無視して、抱きついたままお父さんの話を出してきた原本先輩。
さっきまで新入生の相手してたのに、耳いいなぁ…
「プロ!!?」
サックス吹いてるだけあって、すごく驚いた先輩。
まあ、そうだよね…うん。 プロの演奏者と近づけることなんてそんなにないわけだし…
ましてや、話を聞けるなんてこと、滅多にない。
「は、はい…」
「マジか…どうりで、さっき全部言い当てたわけだ。」
「へっ?」
さっき…って…まさか、僕と一颯君がサックスパートについて話してる時?
もしかして、全部聞かれてた!?
「お前の言う通り、サックスパートは俺が引っ張ってる状態だ。 もし俺が楽器を吹けないような状態になったら、サックスパートは足を引っ張ることになると思う。
だから、沖田みたいな人間が必要なんだ。 俺が何も言わなくても、自主的に朝練に来て、真剣に練習するような人間がな。
他の奴がそうじゃないわけじゃないけどな。」
ほぇ~…一颯君、すごいなぁ…
もう先輩に必要とされちゃってるよ…まだ、入学して二週間なのに…
「そういや、お前、詩音って名前なのか?」
「あ、は、はい!!」
なんで知ってるんだろう?
って思ったけど、さっき一颯君が僕のこと呼んでたしね。 そこで覚えてくれたのかな?
「名字は?」
「九重です。」
名字を言った途端、先輩は目を丸くした。
ぼ、僕…なにか変なこと言った?
「もしかして…お父さんって、九重空音さん?」
「あ、はい、そうです。 父のことご存知なんですか?」
お父さん、まあまあ有名だけど、知ってる人に会ったのは初めてだ。
一颯君も、お父さんのこと知らないみたいだし。
「俺がジャズ始めるきっかけになった人。」
「……ええ!?」
僕のお父さんが!?
でもっ………え? な、なんで…
「俺がまだ小学生の…」
「楓~!!」
「!!」
神崎先輩が話し始めた時、後ろから原本先輩が神崎先輩に思いっきり抱きついてきた。
う、うわ…カッコいい人が並ぶと、ま、眩しいです…
「なんだよ。 暑苦しい。」
「今、九重さんの話してなかったか?」
離れようとする神崎先輩を軽く無視して、抱きついたままお父さんの話を出してきた原本先輩。
さっきまで新入生の相手してたのに、耳いいなぁ…
