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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「どうぞ。」

あ、そうだ。 ちょうどこの子に話があったんだ。

「ねぇ、駿のことなんだけど・・・」

「わかったの? 彼を助ける方法。」

男の子の言葉に頷いた。

僕が出した答え。

それは・・・・

「僕を駿の代わりに連れて行って。」

「・・・・」

僕が駿の代わりにこの子と一緒に逝く。

「・・・正解。」

僕が出した答えに、男の子は拍手をしながらそう言った。

「でも、それだけじゃダメ。」

「え?」

どういうこと?

「君が答えを見つけたところで、彼が死ぬことに変わりはない。 彼が死ぬのは、運命なんだ。
君にその運命を変える力がない限り、彼は死ぬことになる。」

「運命を・・・変える力・・・・」

僕に、そんな力があるのだろうか。

でも・・・駿を助けたい。

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