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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「・・・・」

「おい、大丈夫か?」

「梓君?」

「・・・え?」

お昼休み。

屋上で穣君達とご飯を食べていた。

「どうしたの? ぼーっとして。」

「いや・・・・ちょっと考え事してただけだよ。」

駿を助ける方法・・・

あの子は、ヒントは与えてくれたらしいけど・・・・

「考え事?」

「うん・・・・あの子の話だと、駿を助ける方法があるらしくて・・・・」

「ほんとに!?」

僕の言葉に、穣君は目を輝かせた。

「でも、わからないんだ。 ヒントはくれたらしいんだけど・・・」

「ヒント? それもわからないのか?」

崇君の言葉に頷く。

ヒントらしいことは言われてないからなぁ・・・

「その子が言ってたこと、思い返してみた?」

「うん。 それでも、わからな・・・」

その時、あの子が教室で言った言葉が頭を過ぎった。

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