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好きで、好きで、好きで。

第1章 想い人


「たっだいまぁ~」

靴を脱ぎ捨て玄関を上がると、奥からバタバタと母がかけてきた。

「操、携帯みた?」

「へ?」

母の言葉に首を傾げ、操が携帯を取り出すとメールがきていた。

「...あ。」

「もう!牛乳買って来てって伝えたのに~!」

「クレープ食べてて気づかなかったぁ~」
へへっと笑いながら操が二階に上がろうとすると、母が後ろからキレ気味に声をかけた。

「ママ、買ってくるから。その代わり夕飯遅くなるからね!」

「いいよぉ~今お腹いっぱいだもん。」

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