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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「松井先生かー。
 なんか頭固そう
 っていうか 目つき怖くない?」

エミは思った事をそのまま話す子だ。
私はたまに、
彼女のそんな所がが 苦手…

「アタシ
 断然っ!隠土先生派っ!」

…何々?

いつの間に派閥が出来たの??

「超カッコイイ
 アタシ頑張ろーっと!
 ミカティ、応援してね」



ニッコリお願いされましても…。
そっか、エミの好みに
ドンピシャ当てはまったのか。

…はぁ

「ハハ…けど先生だからね。
 生徒には…流石に」

ごもっともな意見を
敢えて言ってみた。
エミなら、何かやりかねないし…。

彼女は元々
何が何でも、欲しいものは
手に入れたいという性格で…

私自身も、買ったばかりの
エプロンをあげてしまった事がある。
凄くお気に入りだったんだけどな…
…断り切れなかったんだよね
エミも誰かさんと同じく押しが強いし、
それに私は流され易い……。


『リアル高校教師』とか
隠土先生の人生が壊れちゃうよ。

…そういうトラブルは
避けてあげたい。




全然親しいわけじゃないのに
私ってば
すっかり親しくなった気でいる!?

うわ… 
私の方がおこがましいや。


自分で自分に凹む。

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