
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
二人が付き合ってることはフリ。
十分、分かっているつもりだ。
それに、隠土先生と神鳥さんは
両思いみたいだしね。
なのに、どこかで
完全に納得出来ていない
自分がいる事も確かで。
だって二人、
本当に仲がいいし。
私も次朗君に負けない位、
ヤキモチやきなんだなって思う。
「いーなー」
神鳥さんが
隠土先生に視線を送る。
その表情はたまらなく可愛い。
「二人もその内
全身で思い合える
関係になれるよ
ねー兄さん」
「 ぇ 」
何も言えずにいる
隠土先生の代わりに
次朗君がそう返す。
うわぁ
隠土先生、ますます
真っ赤になっちゃったよ!
次朗君ってば露骨過ぎ!!
コンコン
「はーい」
「どうですか?二人」
きちんとドアをノックして
現れたのは
ジャージ姿のリョウ君。
着替えたんだね。
服、ボロボロだったから。
「身体は
隠土先生が治してくれましたよ
井崎先輩の腰にあった
契約印も消えました」
真っ赤になって
どぎまぎしている
隠土先生の代わりに、
神鳥さんが答えた。
「そうっスか
…って隠土先生大丈夫ですか?
なんか顔 真っ赤」
「き 気にしないでいい…」
隠土先生が顔を覆う。
「そんな事より…」
隠土先生が
部屋の奥に視線を送った。
衝立をはさんだ向こう側には
二組の布団が敷かれ、
優司君とエミが
気持ちよさそうに眠っていた。
十分、分かっているつもりだ。
それに、隠土先生と神鳥さんは
両思いみたいだしね。
なのに、どこかで
完全に納得出来ていない
自分がいる事も確かで。
だって二人、
本当に仲がいいし。
私も次朗君に負けない位、
ヤキモチやきなんだなって思う。
「いーなー」
神鳥さんが
隠土先生に視線を送る。
その表情はたまらなく可愛い。
「二人もその内
全身で思い合える
関係になれるよ
ねー兄さん」
「 ぇ 」
何も言えずにいる
隠土先生の代わりに
次朗君がそう返す。
うわぁ
隠土先生、ますます
真っ赤になっちゃったよ!
次朗君ってば露骨過ぎ!!
コンコン
「はーい」
「どうですか?二人」
きちんとドアをノックして
現れたのは
ジャージ姿のリョウ君。
着替えたんだね。
服、ボロボロだったから。
「身体は
隠土先生が治してくれましたよ
井崎先輩の腰にあった
契約印も消えました」
真っ赤になって
どぎまぎしている
隠土先生の代わりに、
神鳥さんが答えた。
「そうっスか
…って隠土先生大丈夫ですか?
なんか顔 真っ赤」
「き 気にしないでいい…」
隠土先生が顔を覆う。
「そんな事より…」
隠土先生が
部屋の奥に視線を送った。
衝立をはさんだ向こう側には
二組の布団が敷かれ、
優司君とエミが
気持ちよさそうに眠っていた。
