
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
学校の中庭だった。
秋
紅葉した紅葉が
鮮やかで綺麗だった。
「あっれ
あそこ萎れてない?」
ヤマちゃんが
花壇の一角を指差す。
「本当!大変
水かけなきゃ!」
ミッチが慌てて駆け出した。
「確か昨日
ここの水かけしたのは
ニッキーだったよね
もうっ!」
すぐに
ヤマちゃんも後を追う。
後には
私とエミちゃんだけが残った。
「最近
雨降らないしねぇ
お花も喉渇くよねぇ」
なんて言いながら、
私はすぐ近くのベンチに座った。
エミちゃんもすぐ隣に
上品に座る。
私はつい、
エミちゃんの
立ち居振る舞いの綺麗さに
いつも見とれてしまうのだった。
「…ミカちゃん」
モジモジしながら
エミちゃんが口を開いた。
「うん」
「ミカちゃんは
好きな人 いる?」
いるよ、今はね。
けどこの時は…
「いないよ
エミちゃんは?
それ聞くって事は
誰か好きな人が
出来たの?」
「出来たって言うか…」
「え 誰?
同じクラス とか?」
エミちゃんは
首を振り、否定した。
「じゃあ じゃあ
…上級生?」
私は身近な友人の恋バナに
とてもワクワクした。
秋
紅葉した紅葉が
鮮やかで綺麗だった。
「あっれ
あそこ萎れてない?」
ヤマちゃんが
花壇の一角を指差す。
「本当!大変
水かけなきゃ!」
ミッチが慌てて駆け出した。
「確か昨日
ここの水かけしたのは
ニッキーだったよね
もうっ!」
すぐに
ヤマちゃんも後を追う。
後には
私とエミちゃんだけが残った。
「最近
雨降らないしねぇ
お花も喉渇くよねぇ」
なんて言いながら、
私はすぐ近くのベンチに座った。
エミちゃんもすぐ隣に
上品に座る。
私はつい、
エミちゃんの
立ち居振る舞いの綺麗さに
いつも見とれてしまうのだった。
「…ミカちゃん」
モジモジしながら
エミちゃんが口を開いた。
「うん」
「ミカちゃんは
好きな人 いる?」
いるよ、今はね。
けどこの時は…
「いないよ
エミちゃんは?
それ聞くって事は
誰か好きな人が
出来たの?」
「出来たって言うか…」
「え 誰?
同じクラス とか?」
エミちゃんは
首を振り、否定した。
「じゃあ じゃあ
…上級生?」
私は身近な友人の恋バナに
とてもワクワクした。
