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「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

「ハァ …ハァ っハァ」

呼吸を乱しながら
私は脱力した。

  …ヌルリ


「ぁ ぁ …ハァ …」


抜かれる感触もまた…。


「ぇ」


次朗君が
私の両足を持ち上げた。

え また??


…早いよ


と思ったら



「!!!」


顔を近づけ


「あっ ダメ!!」


追い討ちをかけてくるのは
冷たい舌の感触。




「俺達相性いいよね」


起き上がった次朗君が
嬉しそうに微笑む。
唇の端から零れる雫を
手の甲で拭いながら。



「ミカも味見する?」



「…」


次朗君の唇から舌から、
それは伝わってくる。

…本当だ


「…ね?」


ぼんやり

私は頷いたかもしれない。



私は溺れたまま
眠りについてしまった。








*…*…*…*…*…*…*

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