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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

次朗君からは
何の連絡もないまま、
朝になった。

学校に来るかな…。

このまま
会えなくなったり
しないよね。

大丈夫だよね。

だって
いつもちゃんと
帰って来てくれた。




次朗君が
カラスさんだった頃、
何日も連続して
家を空ける時があった。
同じように、
事前にどこへ、
何をしに行くかは
本人の口から
語られる事はなかった。

信じて待てって
意味なのかな 

そう感じた私は
取り敢えず待っていた。

大丈夫、
必ず帰って来る。

信じた、そして祈った。


カラスさんは
帰って来ると
酷く疲れていた。

魔力の元となる精気を、
著しく消費していた。


一体どこに行っていたのか、
何をしていたのか…。

カラスさんが
私に何も話さなかったのは、
心配を
かけたくなかったからだ。

とは言え、
きちんと話して
くれなかった方が
寧ろ心配なわけで…。

私はある時、
思い切って
聞いてみる事にした。

「どこへ行ってたの?」

「宝探し」


宝探し?


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