
「再会」と呼べる「出会い」
第18章 冷 え
「俺
今日部活休むから
帰りはまたリョウちゃんと
帰ってね」
「え いいよ
リョウ君だって忙しいでしょ?」
昨日、
また絡まれるといけないから
という理由で
一緒に帰ってくれたのだ。
「それにバスに乗るまでは
山ちゃんとミッチも一緒だし」
バス停から家まではすぐだし
その間殆ど人通りはないから
絡まれるなんて事は無いよ。
過保護だよ。
…ほんと 昔から。
「いや
用心に越した事はないから
リョウちゃんも理解してくれてる」
「…けど」
「うちらはいいよ
香田君一緒でも」
「なんか安心するしね」
「…いいのかな
だって生徒会の仕事だって
あるだろうし」
「俺 その分手伝ってるから」
そうなんだ。
そう言えば“今の私”より
付き合い長いんだもんね。
「分かった」
私の言葉を聞き、
次朗君が優しく微笑んだ。
慣れてもいいはずなのに
不覚にもキュンとした。
「メール …するね」
なんとなく恥ずかしいのは
直ぐそばに山ちゃんとミッチが
いるからかな。
「うん」
いればざわつく私を囲む空気も、
次朗君がいなくなると
隙間が空いたように冷たい。
「さぁーてミカティ」
…ぎょっ!!
山ちゃんの目が
…すわる。
「いつからなのかなぁ?」
「私も話すから教えてね」
その後昼休みが終わるまで
みっちりと
暴露大会になった。
私は次朗君との馴れ初めを話し、
(勿論、悪魔とか前世とかは除く)
ミッチはゴド君との出逢いについて
聞かせてくれた。
無理矢理聞いた、
山ちゃんのヨッチ君への気持ちには
少し変化があった。
空き教室には
珍しく他の誰も入ってこなくて
幸いだった。
次朗君が何かしたのかな
ふと、そう思った。
*…*…*…*…*…*…*
今日部活休むから
帰りはまたリョウちゃんと
帰ってね」
「え いいよ
リョウ君だって忙しいでしょ?」
昨日、
また絡まれるといけないから
という理由で
一緒に帰ってくれたのだ。
「それにバスに乗るまでは
山ちゃんとミッチも一緒だし」
バス停から家まではすぐだし
その間殆ど人通りはないから
絡まれるなんて事は無いよ。
過保護だよ。
…ほんと 昔から。
「いや
用心に越した事はないから
リョウちゃんも理解してくれてる」
「…けど」
「うちらはいいよ
香田君一緒でも」
「なんか安心するしね」
「…いいのかな
だって生徒会の仕事だって
あるだろうし」
「俺 その分手伝ってるから」
そうなんだ。
そう言えば“今の私”より
付き合い長いんだもんね。
「分かった」
私の言葉を聞き、
次朗君が優しく微笑んだ。
慣れてもいいはずなのに
不覚にもキュンとした。
「メール …するね」
なんとなく恥ずかしいのは
直ぐそばに山ちゃんとミッチが
いるからかな。
「うん」
いればざわつく私を囲む空気も、
次朗君がいなくなると
隙間が空いたように冷たい。
「さぁーてミカティ」
…ぎょっ!!
山ちゃんの目が
…すわる。
「いつからなのかなぁ?」
「私も話すから教えてね」
その後昼休みが終わるまで
みっちりと
暴露大会になった。
私は次朗君との馴れ初めを話し、
(勿論、悪魔とか前世とかは除く)
ミッチはゴド君との出逢いについて
聞かせてくれた。
無理矢理聞いた、
山ちゃんのヨッチ君への気持ちには
少し変化があった。
空き教室には
珍しく他の誰も入ってこなくて
幸いだった。
次朗君が何かしたのかな
ふと、そう思った。
*…*…*…*…*…*…*
