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「再会」と呼べる「出会い」

第17章 溶ける体温

閉まる格子の向こうで、
笑顔の梅子さんが手を振る。

そっかマイちゃんの…

私の玄孫なんだ。


感慨深いなぁ。


普通ならこんなの
有り得ないことなんだけど…


「ミカ」



次朗君の繋いでいた手が
いつの間にか肩を抱いている。

あれ

そういえば ここ



チ  ン


格子が開き
更にその向こう側が開くと




「え」







「懐かしいね」











そこは百年前の
次朗君 …カラスさんの部屋。



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