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「再会」と呼べる「出会い」

第17章 溶ける体温

…えっと


   がばっ!!


思い当たる節に悩む私を
女の人が勢いよく抱きしめた。

次朗君と似た感じだけど、
それよりさらに妖艶な香りが
私の鼻に絡みついてくる。



「写真のまんまだわ!
 逢えるなんて感激!!」


??

私は次朗君を見た。

「梅子
 ミカ驚いてるよ」

「あーら っやだもう
 ごめんなさいね
 あんまり嬉しくてつい」

梅子  さん?



初めて聞く名前。



「苺花の娘だよ
 俺達の玄孫」

「え?!  
 …マイちゃんの?!」


マイちゃん
苺花(まいか)は
ミズカだった頃の私と、
カラスさんだった頃の次朗君の孫だ。
私が最後に会ったのは学生の頃。
誰の前でもお花のように笑う、
可愛らしい女の子だった。

その 娘 …さん?!


美人さんだけど、
マイちゃんとはあまり似てない。

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