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「再会」と呼べる「出会い」

第17章 溶ける体温






    

「…」





「また明日」


立ち上がり、
ドアノブに手をかける。






「… 何?」





身体が気持ちより先に動いた。
私の手は次朗君の手首を掴む。


「… 素直じゃないよね」


「…」



苦しいよ


こんなに側にいるのに、
その瞳には私が写っているのに、



ギ  シ





ベッドが再び軋む。



「…あっためて」


今度は私が次朗君を組み敷く。

次朗君は穏やかな表情で私を見つめる。


「この光景は久しぶりだな」

次朗君の右手が
さがる私の髪を書き上げる。


「ぁ」


左手が…
いつの間にかTシャツの中に入り
殆ど膨らみのない胸を撫でる。

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