
「再会」と呼べる「出会い」
第17章 溶ける体温
「神鳥さん
月ちゃんの記憶が戻って
本当に良かったね
…で
隠土先生とはどうなったの?」
気になっていた事を聞く。
人類の平和も大切だけど、
私にはハルシオさんの月ちゃんへの
気持ちが通じたかどうかの方が…。
「それがさ…」
え! あの隠土先生が?!
見たかったなぁ
隠土先生の神鳥さんへの誓いのキス…
「やっと腹括ってくれたよ
これでまずは一安心
ってところかな」
「良かったね
じゃあ二人は両想いになれたんだ」
「両想いだね
かんちゃんが直接兄さんに
言った訳じゃないけど
“好き”だってさ」
「わ …そっかぁ
本当に良かったぁ」
私がそう言うと
次朗君が苦笑しながら頷いた。
「けど二人の間に
大きな壁があることには
変わりないから」
「んー…そうだよね
先生と生徒なんだもんね」
高校教師 なんてドラマを思い出す。
けど現実には
「兄さんを
犯罪者にはしてらんないからさ
もう少し
かんちゃんと恋人のフリを
続けようと思う」
…
そっか そうか
「うん その方がいいよ」
言いながら
胸はズキズキ痛んだ。
次朗君じゃなきゃダメなの?
私の記憶も蘇って
やっと…って思ったのに…。
「あくまでフリだから」
「いいよー 本気になっても」
嘘
私強がり言ってる。
「…けど次朗君の方が振られるか」
無理矢理作る笑顔の奥、
イヤって本当は言いたい。
次朗君を独り占めしたい。
月ちゃんの記憶が戻って
本当に良かったね
…で
隠土先生とはどうなったの?」
気になっていた事を聞く。
人類の平和も大切だけど、
私にはハルシオさんの月ちゃんへの
気持ちが通じたかどうかの方が…。
「それがさ…」
え! あの隠土先生が?!
見たかったなぁ
隠土先生の神鳥さんへの誓いのキス…
「やっと腹括ってくれたよ
これでまずは一安心
ってところかな」
「良かったね
じゃあ二人は両想いになれたんだ」
「両想いだね
かんちゃんが直接兄さんに
言った訳じゃないけど
“好き”だってさ」
「わ …そっかぁ
本当に良かったぁ」
私がそう言うと
次朗君が苦笑しながら頷いた。
「けど二人の間に
大きな壁があることには
変わりないから」
「んー…そうだよね
先生と生徒なんだもんね」
高校教師 なんてドラマを思い出す。
けど現実には
「兄さんを
犯罪者にはしてらんないからさ
もう少し
かんちゃんと恋人のフリを
続けようと思う」
…
そっか そうか
「うん その方がいいよ」
言いながら
胸はズキズキ痛んだ。
次朗君じゃなきゃダメなの?
私の記憶も蘇って
やっと…って思ったのに…。
「あくまでフリだから」
「いいよー 本気になっても」
嘘
私強がり言ってる。
「…けど次朗君の方が振られるか」
無理矢理作る笑顔の奥、
イヤって本当は言いたい。
次朗君を独り占めしたい。
